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柄模様の美しくできている、ストロマトライトの化石です。このモロッコ産は、約20億年前(先カンブリア時代)のものです。
ストロマトライトは藍藻類と堆積物が何層にも積み重なって形成されています。藍藻類が砂や泥の表面に定着し、日中に光合成を行い、夜間の休止期には、泥などの堆積物を粘液で固定します。藍藻類は呼吸するために上部へ分裂し、翌日には再び光合成を始めます。この繰り返しで、ストロマトライトは徐々にドーム型に成長していくのです。成長速度は非常に遅く、1年に数mm程度しか成長しません。なお、ストロマトライトの断面にある縞模様から、当時の一日の長さが推測できるといわれています。
化石となったストロマトライトは、世界各地で発見されますが、現生のものはオーストラリア・シャーク湾(ハメリンプール)やセティス湖など、ごくわずかな水域のみで発見されます。
藍藻類は原始的な細菌で、過酷な環境でも生息でき、ストロマトライトは、海水域・淡水域の両方、地球上のあらゆるところに生息していました。最古のものは約27億年前のものであるといわれています。
先カンブリア時代には世界各地に存在し、地球に大量の酸素を提供したとされています。しかし、先カンブリア時代末期(6億 - 8億年前)に、その数は大きく減少しました。その理由は、ストロマトライトを餌にする生物が出現したためと考えられています。
ストロマトライトは地球の一番古い岩石から発見されただけでなく、いまでも世界の数ヶ所でまだ生きている化石なのです。微生物は広い多様性で構成され、光合成の原核細胞から小さな藍藻まで各種の他の微生物に及んでいる非常に複雑な生態系です。この生態系の支配的なものがシアノバクテリアと呼ばれる簡単で単細胞光合成の原核細胞です。大気中の酸素量を1%以下から今日の21%のレベルに増加させたのはシアノバクテリアです。彼らの存在は化石として残っている岩石中だけでなく、ごく普通に彼らが造ったストロマトライトと呼ばれる堆積した円柱状の丸い複合体の構造物として存在しています。
CS-045
☆サイズ
全長: 90mmx60mmx42mm
重さ: 195g
☆英国よりRoyal Mailにてお送りいたします。
発送日より、10日から2週間ほどかかりますことをご了承くださいませ。
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